さやみるきー小説

□恋愛被害届け
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バチンッ!


凄い音と共に私の頬に衝撃が走る。


「彩ちゃんなんてもう知らん!」


『ちょっと美優紀!待てって!』


美優紀は私の声なんか聞かずに走っていく。



私、山本彩は渡辺美優紀と付き合っている。

美優紀の誕生日が近いから友達にプレゼントを選ぶのを手伝ってもらっていたら、たまたま美優紀にバッタリ会ってしまって、、


私はいつも友達と遊ぶ時は美優紀に連絡してから遊びに行くから、どうやら私が浮気していると勘違いしたらしい。


私には美優紀しかおらんのに、、、


『ごめんな、美優紀追いかけてくるわ』


「ううん、大丈夫、はよ行き。」


私は頷くと美優紀が去って行った方向へ走っていくけどなかなか美優紀の姿が見当たらない。


『美優紀、、どこや、、、』


すると横断歩道の向こう側に泣きながら走る美優紀を見つけた。


『美優紀っ!!』


私は叫んだけど車の音でかき消されてしまう。



このままやったら誤解されたままわかれることになるかも、、



そんなの嫌や!



そう思ったと同時に私の足は車道を横断しようとしていた。


『美優紀っ!美優紀っ!!』



その時。



キキーッ!ドンッ!!


大きい音が聞こえると私の体は一瞬宙に浮いて地面に叩きつけられた。



あぁ、、


私、車に跳ねられたんや、、



「えっ?!彩ちゃん!、、彩ちゃ、、」



美優紀が叫ぶ声がするけどこれは幻聴、、?


愛しい声もだんだん遠くなっていき、私は完全に意識を失った。
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