さやみるきー小説

□休戦協定
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『彩ちゃんのバカっ!!』


「何でそうなんねん。」


私渡辺美優紀は恋人の彩ちゃんとケンカ中、、。


こんなのしょっちゅう。

私は短気でささいなことですぐにキレてしまう。


なおさなきゃな、、とは思うけど、結局いつも悪くないのに自分から謝ってくれる彩ちゃんに甘えてしまう。


『彩ちゃんなんか嫌いや!もう別れる!!』


私が別れるって言い出すといつも「ごめんって私が悪かった。そんな事いわんといてや?」って言ってくれる。


今日もそうやって言ってくれると思ってた、、。


でも、、、


「わかった。」


『えっ?!』


えっ、彩ちゃん今何て、、?


「私のこと嫌いなんやろ?じゃあ別れよ。」


違う、、。


『ちゃうねん彩ちゃん、、。別れたいなんて嘘や、、。』


「何やねんいつもそうやって!!」


彩ちゃんの急な怒鳴り声に私の体が強ばる。


彩ちゃんがこんな大声出すなんてはじめてや、、。


「ケンカする度すぐ別れるって言いよって!私のこと試してるん?もう私も限界やねん!」


『っっ、、!』


私、、彩ちゃんずっと苦しめてきたんか、、。


「はよ出て行ってや。」


彩ちゃんにそんな事言われたショックと怒りと悲しさと、、。


複雑な気持ちで彩ちゃんの家を出て行った。


最悪や、、。


別れたいなんて本心じゃないのに、、。


1人でいることがとても出来そうになかったから、私は親友の菜々ちゃんに電話した。


『もしもし、、菜々ちゃん、、?』


「みるきー?どないしたん?なんか元気ないやん。」


『菜々ちゃん、今から会えん?』


「ええで。今どこ?」


『彩ちゃんの家の近く。菜々ちゃんの家行くね。』


「わかった。待ってるで。」


私はゆっくりと菜々ちゃんの家へ向かった。
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