さやみるきー小説

□妄想ガールフレンド
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私には大好きな人がいる。



「おーい、美優紀ちょっと手伝ってくれへん?」



愛しい声がする方へ私はダッシュで駆け寄る。


『何〜?彩ちゃん!何でもすんで!』


「ちょっとこれ運ぶの手伝って欲しいんやけど。」


どうやらファンの子達からのプレゼントをマネージャーさんの車まで運ぶらしい。


それにしても凄い量、、。


私たちはプレゼントやらファンレターやらの入ったダンボールを抱え、歩き出した。


彩ちゃんが重そうに荷物を運んでいる中、私は彩ちゃんに頼られてるのが嬉しくてニヤニヤが止まらない。


「何笑ってんねん。気持ち悪(笑)」


『だって彩ちゃんのお手伝いできて嬉しいんやもん。』


私はこうしていつも彩ちゃんにアピールしてるつもりだけど、、


「はいはい。ありがと。」


って素っ気なく返されてしまう。



女の子同士の恋愛なんて実らないことわかってる、、、。


でも彩ちゃんが好きで好きでしょうがない。


彩ちゃんは多分私が友達として、メンバーとして懐いてるくらいにしか思ってないんやろな、、。






その2時間後、、。



私達は新曲の衣装合わせをしていた。


「ちょっと美優紀ー!!」


そらきた!


『何?何?彩ちゃん!!』


「背中のファスナー閉めれないんやけどお願いしていい?」


『うん!』


と私は彩ちゃんの背後に立った。


私は息を飲んだ。



衣装の間から見える真っ白でキレイな背中。


私は何かに撃たれたように立ち尽くした。


「美優紀?どした?」


彩ちゃんの一言で私は我に返った。


『あ、ごめんごめん。』


冷静なフリをしてるけど心臓はバクバク。


何も考えられなくなって私は後ろから彩ちゃんに抱きついた。


「えっ、、?美優紀、、何してるん、、?」


『好きや。』


私の口から勝手な言葉が飛び出した。


「えっ、、美優紀何言って、、」


彩ちゃんは私の方へ向き直した。


『彩ちゃんのことずっと大好きやったんや、、。メンバーとしてじゃなくて、、。』


自分がそんな事言ってるのが恥ずかしくて私は俯いていた。


すると彩ちゃんが私の顔をのぞき込み、顔を近づけてきた。





ちゅっ





私は彩ちゃんに触れられるだけのキスをされた。


『えっ、、、、なっ、、なんで、、、。』


動揺を隠しきれない私が彩ちゃんの顔を見ると彩ちゃんは顔を真っ赤にしていた。


可愛すぎやろ、、


「美優紀がそう言ってくれるのずっと待ってたんや。私も美優紀が好きやから。」


告白待ってるって、、


彩ちゃんも乙女らしいとこあるんやな(笑)


私は彩ちゃんを抱きしめ、彩ちゃんの体温だけを感じられるように目を閉じた。
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