さやみるきー小説
□北川謙二
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美優紀はそれから10分くらいずっと泣き続けた。
私はその間美優紀の頭を撫でていた。
「彩、、せっかくのデートなのにこんなにしてごめん、、。」
『いいって。』
「私、、、謙二に二股かけられたんや、、。」
私の脳に衝撃が走った。
美優紀にそんなことしよったんか、、。
私の頭の中は北川謙二への怒りに満ちていた。
「彩、、頼むから怒らんといて、、。謙二は初めて私が本気で好きになった人や、、。彩にこのこと話したら絶対怒って謙二になにするかわからんから今までずっと言えなかったんや。ごめんな。」
せやったんか、、。
「彩?確かに私が初めて好きになったのは謙二やけど、今は彩が世界で1番好きやで。」
『、、!』
気付いてなかった。
美優紀は今でも北川謙二のことが好きだと思っていたから、、。
「謙二に二股かけられたときは凄く憎んだし悲しかった。でも謙二と出会って彩とこうやっておられる訳だし、、。な?」
『、、確かにそうやな。』
「彩、これからもずっと一緒にいよな?」
もうひとつわかったこと。
それは
今の美優紀が綺麗なのは彼のおかげ。
fin.