さやみるきー小説

□妄想ガールフレンド
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「、、ゆき、、美優紀!!」



彩ちゃんの声や、、。




と思ったらすぐに頬に軽い衝撃を感じた。


『えっ、あれ、、彩、、ちゃん?』


「何寝てんねん。次衣装合わせやで。」


『えっ、、寝、、、?』


気がつくと私は楽屋のソファに横になっていた。


「まあ私の荷物運びも手伝わせちゃったし疲れてたんかな?衣装合わせすぐ行ける?」


『あ、うん、、。』




、、夢やったんや、、。



彩ちゃんに想いを伝えたこともキスされたことも全部、、。


私の妄想が夢として出てきちゃったんや。



私はすごく複雑な気持ちになった。


体を起こして立とうとふと顔を上げると彩ちゃんが何かいつもと違うように思えた。



しばらく見つめてその理由がやっとわかった。


『彩ちゃん、グロス変えたん?私のと色似てる!!』


「えっ、、あっ、、その、、。いつもと、、変わらんで?み、美優紀が寝ぼけてるだけなんちゃう?」


『そうかなあ、、。』


確かに私が寝ぼけてるだけなんかな。


「それより行くで!衣装合わせ!」


『は〜い。』




そうだ。





彩ちゃんは私にとっての




"妄想ガールフレンド"



にすぎないんだから。








fin.
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