ナンバカ夢 長編
□2.八房の人達とご対面
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ハーネスside
南波刑務所...巨大な壁に囲まれ、最強のセキュリティと、最強の警備網を誇る日本最大の刑務所...。
私がここに着いたのはつい先程のこと。
着くなり、私が入所する第五舎の主任がやって来た。
そして今私は、牢へと連れて行かれる最中だった。
この悟空猿門という主任に言われ後をついてきてはいるが...。
主任が言うには、私の入るところには他に三人の囚人が居るらしい。
......どんな奴らなのだろう...うまくやっていけるだろうか...?
捕まった時...ここに入ることになった時、私は決めた。ここで、やり直すのだと。
もう...もう...私は...あんな......
「ここだ。」
そう言いながら主任が立ち止まる。考え事をしていたせいで、一瞬反応が遅れ、主任にぶつかりそうになった。
「うぉっ...!...あぶねぇな...しっかりしろよ...。」
呆れたようにそう言うと、主任は私に待つように告げ、牢の扉を開けた。
「おいお前ら、新入りだ。」
主任に押され中に入ると、中にいた三人が一斉に振り返った。