ナンバカ夢 長編

□5.訓練場
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ハーネスside

「訓練場?」

「あぁ、そうだ。」

私は今、リャン達に連れられて(もちろん看守付き)訓練場という所に連れて来られていた。

「ここが訓練場、ここで、走ったり、組手をしたり、鍛錬をしているんだ。」

「訓練場...鍛錬...。」

「五舎は鍛錬の五舎と呼ばれてますからね。体を鍛えたりだとか、そう言った面に特化してるんです。」

ウパが横から口を挟む。

「そうなのか...。」

訓練場はかなり広い、これなら、気兼ねなく走ったり組手はできるだろう...。

「今からここを走るんだが...。」

「チィーは寝ているのだが?」

私は建物の影に寝転び欠伸をしているチィーを指差した。

「あいつは放っておけ、大方、また仮病でも使ったのだろう。クズだからな。」

「クズですからね。」

「...クズなのか。」

「聞こえてるからね!!?」

遠くで叫ぶチィーをよそに、リャン達が走り込みを始める。一応私もそれについて行くことにした。

リャンはいつもよりも動きやすそうな服に着替えていた。薄手で、その分体の線がよくわかるので、引き締まった筋肉が目に着いた。

細い方だと思っていたが、無駄なく筋肉がついているようだった。

一方ウパは、いつも通りの服なので体つきはわからないが、身長の割りに私たちのペースについてきているのだから、やはりしっかりと鍛えられているらしい。

チィーに至っては運動すらしてないので、全く計り知れないが、たぶんそこまで鍛えてはないだろう。...クズだし。
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