Shine

□第2章
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「ヒカリちゃんだよね、私はくるり!で、こっちが・・・」


「あぁーッ」



ナナカマド研究所に戻る道中コミュニケーションをとっていたくるりとヒカリ


少し遅れてヒカリに挨拶をするくるりの名前を聞いた途端にヒカリが大声をあげた



「ど、どうしたんだ、急に大声をあげたりして」


「どこかで見たことあるなーって思ってたのよね、名前を聞いてハッキリしたわ


こんなところでこんな有名人に会えるなんて感激〜」


「有名人って・・・どういうことだ」


「さ、さあ

ねえくるりどういうことなの」


「私にもサッパリ・・・」



シンオウに来たばかりのサトシたち3人はともかくくるり本人まで目を見開いて驚いている


「みんな知らないの?

突然現れ、出場したコンテストは全部優勝、前回のグランドフェスティバルでも優勝


負け知らずの美少女コーディネーター
ってシンオウのコーディネーターやコンテストファンの間じゃもうすっごい有名人なんだから」



「へぇ、そうだったの・・・全然知らなかった・・・」



「ほ、本人まで知らなかったの・・・


サインとか写真・・・頼まれたことってないの・・・?」



「あー、そういえば何回かそんなことがあったっけ・・・」



「へえくるりってそんなに有名人になってたんだなー・・・」



****



ナナカマド研究所に戻ってきた五人、サトシが着替えている間に


女の子3人は仲良くなっていた



サトシの気替えが終わり、ナナカマド研究所を出ようとしたとき先程出会ったシンジが研究所の前で待っていて、サトシに3対3のバトルを挑んできた。




結果は2対1でシンジの勝ち



「オイ」



今度はシンジがくるりの方を向き声をかけた



「え、私・・・ですか」



「知らん、フライゴンのトレーナーだ」


「あ、ハイ私です」



「そうか、お前俺とバトルしろ」



「嫌だよ。君のポケモン今バトルしたばっかりじゃない


ちゃんと回復してあげないと、万全な状態の時にならいつでも相手をしてあげるから、ね」



ニコりと笑うくるりの顔を見てシンジは不愉快そうに眉をひきつらせた


相手を宥めるようなくるりの言い方は、いつも妹と接している時の癖だろうか


物腰も柔らかく、微笑み方も大人っぽく見えたがしかし、彼はそれを上からものを言われているようにとったのか、気に入らなかったようだ


その後ナナカマド博士にお礼を言って、頭を下げた後その場を立ち去った



「ヤな奴だけど、礼儀だけはちゃんとしてるのね」


「こらきらり」


悪態をつくきらりをくるりが小突く


それを離れたところから見ていたヒカリは見て確かにあの2人、顔は似ていても性格はあまり似てないみたい


と思った



周りの雰囲気が少し険悪なものになっているが、これからの旅、仲間だけでなくライバルも出来て忙しい旅になりそうだな


とくるりは期待に胸を膨らませていた
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