サクラドロップ
□武器製作工場
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ある日、ムツキとミコトとカイ達はレンから依頼を受け、行動していた。依頼は、猫探しだった。
「も〜。なんで猫探しなのよ。」
ミコトが駄々を言っている。カイは困りながら、言った。
「仕方ないだろ。これも依頼なんだから。」
ムツキはとっさに言った。
「悪いんだけど…俺、抜けるは!」
ミコトとカイは言った。
「はあ〜〜‼」
ムツキは2人の怒った顔を見て、焦る。
「また抜けるの?それでまた、あんな出来事があったらどうするの⁉」
ミコトの言葉にムツキは言い返す言葉がない。カイは呆れた様に言った。
「しょうがねえなあ。何かあるんだろう?行くとこあんなら行けよ。」
ミコトは最初は反対したが、最終的には認めた。
「本当にわりい。じゃあなあ!」
そう言って、ムツキは行ってしまった。
ムツキは住宅街の端の方へと行った。ある小屋に着く。小屋は入り口が空いている。ムツキは小屋へ入ると、そこには青年と男が居る。
「あっ…統領。誰か来ましたよ。」
青年がそう言うと、男がムツキの方を見る。男は驚きながらムツキの方へと、近づく。
「おまえ…ムツキかあ⁉久し振りじゃあねえかあ。何年ぶりだよ。」
そう男が言うと、ムツキの頭をくしゃくしゃと、触る。
「何すんだよー!ゲンさん。」
青年は驚く。
「統領の知り合いですか⁉」
「まあな。昔よく遊びに来てたんだよ、こいつが。」
ゲンはムツキに青年を紹介する。
「ムツキ、こいつはトウヤだ。」
「どうも…。」
ゲンはムツキに聞いた。
「お前、今更なんで此処に来たんだ?ずっと来なかっただろ⁉それにシュンとシズクはどうしたんだ?」
ムツキは昔の事を話し、説明した。
「そうかあ。おまえらの間にそんな事があったのか…。」
「うん。ゲンさんは元気に、花火師やってるんだな。」
そう話しをしているところに、入り口から、男達が入って来た。
「失礼しますよ。ゲンさん…そろそろ決めてくれませんかね〜。」
眼鏡をかけた男が言ってきた。
ゲンは言い返す。
「決めるもなにも、断っただろ!なんども‼」
「そうですかあ…なら。」
もう1人の堅いのいい男が、トウヤを殴った。トウヤは勢いで、壁にのめり込む。ゲンはトウヤの元へと駆け寄る。
ムツキは眼鏡をかけた男を睨みつける。
「なんだい?君は?」
ゲンはムツキに向かって言った。
「ムツキ…止めとけ…。」
男達は出て行く。
「また、来ますよ。今度はそこの助手君が痛い目に合わない事を祈ってますよ。」
そう言い残し、行ってしまった。
「あいつら、何なんだよ!」
ゲンは答える。
「あいつらは、俺が持ってる火薬を使って武器を作るつもりなんだ…俺はずっと断ってきたんだが、今回はこんな事になるなんて…。」
ムツキは花火小屋を出て行こうとする。
「何処に行くきだ…お前まさか⁉」
ムツキは振り返り、笑顔で言った。
「帰るだけだよ。」
ムツキは小屋を出て行った。