サクラドロップ

□想いの闘い
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ムツキは王宮内へと入って来た。ムツキは橋を渡る。
橋の向こうには、王宮の庭がある。そこには沢山の兵隊達が居る。
ムツキは思いきって、庭へとつ込んだ。兵隊達がムツキの事を見ている。ムツキは足を止める。1人の兵隊が気づく。

「まさか。ムツキさん…。」

そう1人の兵隊が言うと、皆がざわついた。そして、他の兵隊が言う。
「だが今は、王宮の追放者で、騎兵隊ではない。なら、此処に来たという事は何かある。」
ムツキは答える。
「今は、俺はお前らの敵だ。此処に居てはいけない人間だ。」
1人の兵隊が言った。
「なら…侵入者を捕らえる!」
すると、兵隊達は大声を上げ、ムツキへと向かって行く。
ムツキはヘッドホンを取り、剣へと変える。
兵隊がムツキに武器を向ける。ムツキは避ける。次から次へとやって来る兵隊を、避けながら進むが、背後からも来る。ムツキは剣を、思い切りに振り回す。兵隊は倒れていく。
恐れたのか、兵隊は身を引く。
王宮の扉が開く。

「うるせえなぁ。何かあったのか?」

声がする。扉から、やって来たのは4人組だった。ムツキは声に聞き覚えがあった。
4人組がムツキの前へやって来た。
ムツキが話しかける。
「久しぶりだな。ダンにローズにティアラ。」
4人組は騎兵隊だった。

「騒ぎを聞き付けてやって来たら、お前だったなんてな。」

ダンがそう言う。
だが、ムツキの知らない1人の青年が居る。
青年が言う。
「この人が、元騎兵隊隊長ですか…だいぶ若いですね。」
ダンが言う。
「こいつはユウト。俺らの隊長だ。」
すると、ユウトは指輪を剣へと変え、ムツキに向ける。それをダンが止める。

「ちょっと待てって。ムツキは何もしてないだろ?」

ユウトが答える。
「兵隊を傷付けているじゃあないか。」
ダンは何も言い返せなかった。
ティアラが言う。
「ムツキ君には、何か理由があるんだよ。きっと。」
ローズも言う。
「元隊長がわざわざ、こんな処に来るという事は、何かあるのだろう。」
ユウトはムツキに向かって言う。
「最年少で騎兵隊隊長として入った、先輩も落ちたものですね。」
ムツキはいらだつ。
ムツキが言う。
「嫌みか?」

「そうです。」

ユウトはそうあっさりと、認めた。

「確かに何らかの理由があったとしても、今は侵入者だ。」

ユウトがそう言い放つと、ユウトがムツキに向かって行った。
剣と剣がぶつかる。

「先輩とこうして戦えるなんて、光栄です。」

「また嫌みかよ!」

そう2人が言っていると、ダンが焦りながら止めようとする。

「待て待て待て!2人共、止めろって。ユウトも大人気ないぞ。」

すると、ユウトが剣を下ろす。

「大人気ないのは嫌です。」

ムツキは呆気に取られ、困りながら言った。
「お前らは、どうしたいんだよ…。」
ダンが答える。
「もちろん。王の味方でも、お前の味方でもない!」
ムツキは更に困る。

「どっちなんだよ…。」

ムツキと騎兵隊の4人は、そう話し合っていた。
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