サクラドロップ

□想いの闘い
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ムツキが騎兵隊と出くわしている頃、ミコトとシロは王宮に忍び込んでいた。

「でも…何処をどう行けば、王の間に行けるのかなぁ?」

「そうですね〜。ムツキに聞いとけばよかったですね。」

そう話しをしていると、向こうから誰かの話し声が聞こえてくる。
ミコトとシロはとっさに隠れた。
向こうからやって来たのは、ギンテツとゴウの2人だった。
ミコトは驚く。ミコトは思わずギンテツとゴウの目の前に出てしまう。

「なんで、あんた達が此処に居るのよ!」

ギンテツとゴウも、突然現れたミコトに驚く。

「あの時の小娘か。なんでこんな所に居る!」

ミコトとギンテツは睨み合う。
ミコトがギンテツに聞く。
「まさかだけど…あんた達も王に会いに来たの?」
ギンテツが答える。
「会うも何も、俺達は王に使えてるんだよ!」
その言葉にミコトは驚きと、怒りが込み上げてくる。

「じゃあ、あの出来事も王の命令だったの⁉」

「そうだ。」

ミコトはギンテツに向かって行く。シロはミコトを止めようと、飛び出すが、間に合わない。
ミコトはギンテツの腹に蹴りを入れる。ギンテツは避けずに、あえて受けた。ミコトはギンテツの顔めがけて、殴ろうとする。だが、拳を受け止められてしまう。

「お前が居るって事は、元騎兵隊隊長も居ると言う事か。」

「あの時、全部が王の策略だったの⁉どれだけムツキが、苦しい想いをしたと思っているの!」

「知るかよ‼」

そう言うと、ミコトの髪をギンテツが掴む。

「痛い‼」

シロがミコトを助けに行こうとするも、ゴウに阻まれて捕まってしまう。

「痛い‼はなして‼」

「はなすかよ‼お前を捕まえておけば、良い人質になるだろう。」

ミコトは何も出来なく、連れて行かれた。



その頃、カイは街でぶらぶらと歩いていた。あの時に言い放った言葉を少し後悔していた。

(本当は俺も戦いたい…けどこれ以上は…。)

すると、前の方から歩いて来たのは、シュンだった。カイとシュンは目の前に来て、止まった。

「お前、ムツキと一緒に居た奴だよな。今日は一緒じゃあないのか?」

カイは黙りこむ。
シュンは何かあったのだと気づく。
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