ダイヤのA短編

□哲さんとゲーム
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「哲さん哲さん」

「ん?どうした※※※?」

「哲さんモンハンやってます?」

「…もんはん?なんだそれは」

「モンスターハンガーですよ、モンスターハンガー」

「聞いたことないな、なんだそれは」

「次々にでてくるモンスターをぶっ倒して素材剥ぎ取って、最強のハンガーを作っていく最高の名作ゲームですよー!」

「ふむ。嵐山のモンキーパークなら知っているぞ」

「どこですかそれ」


将司とよく行ったなぁ…なんて遠い目をしてる哲さん。あなた何歳よ、というツッコミは飲み込んでおく。


「あ、じゃあこれやってみます?オトモダチコレクション」

「おともだちこれくしょん?」

「はい!自分の周りにいるお友達のアバターを作って、ペットの様にお世話をするゲームです」

「おともだちをペットに?少し残酷なゲームだな」

「そうですか?やってみると面白いもんですよ!お友達どうしで喧嘩とか恋愛とか一丁前にやりますからね」

「ふむ。まぁ、※※※のお勧めと言うのならばやってみよう」


ーーー 一週間後 ーーー


「※※※※※※、大変だ」

「どうしました哲さん!」

「御幸が………身籠った」

「えぇっ、御幸が!?」

「あぁ。そして先ほど産まれた」

「あ、相手は、!…相手は誰なんですか?」

「……クリスだ」

「っ、!クリスパイセンと御幸の子。…すごい子になりそうですね」

「そうだな。きっとすごいキャッチャーになるだろう」

「……何の話っすか?」

「おっ!御幸じゃん。もう退院したの?体大丈夫?」

「いや入院してねーから」

「ほら、見てみろ御幸。お前似の可愛い子だ。」

「…え?なんでこれ、俺女設定なんすか」

「あはは!野球部ばっか登録してたらどうしても男の方に人数傾いちゃって」

「人数合わせというやつだな」

「……まぁいいっすけど」

「あ!春っちがお腹すいたって言ってるよ!哲さん早く!」

「任せておけ。彼は鯛の活け造りが大好物だ、これをあげよう」

「ぬっ、春っち。可愛い顔して肥えた舌してますねぇ…」

「お、どうやら倉持も腹が減ったようだな。」

「ケッ、生意気な!こえばなんでも手に入ると思うなよ。哲さん、こいつにはみょうがで十分です!」

「ああ、わかった」

「はっはっは!倉持めちゃくちゃ似てんなぁ」

「でしょー!伊達に毎日あんたらの顔みてないよ」

「あ、哲さんそれ見てみましょうよ。」

「"お気に入りランキング"?こんなものがあったのか。気づかなかった」

「私も見たことないかも」

「どれどれ…………え」

「っえ、うわあぁああ!いや、いやいや違うの。これは違くて、」

「降谷が一位だな」

「っ!」

「しかも断トツ。かなりの贔屓………なに***、好きなの?」

「はぁあ!?ち、違うから断じて」

「……お前わかりやすすぎ。顔真っ赤」

「!!てゆうか、最近は哲さんがやってたんだし!哲さんが降谷を愛でてたんじゃないですかー?!」

「いや。俺はこの一週間、一度も降谷の元を訪れていないぞ」

「それもそれでどうかと思うけど!」

「そうか。※※※は降谷に恋をしているのだな」

「ちょっ、やめてくださいよ!そんなんじゃないんで!!」

「おーい降谷、ちょっとこっち来い!」

「ちょ、ばか御幸なに呼んでんの!さよなら!」

「こらこら、逃げなさんな」

「※※※、俺たちがついている」

「哲さん心づ…いやいや全然心強くないんで!はーなーせー!」

「何ですか、先輩」

「!!!」

「お、来たな降谷」

「降谷、※※※がお前に話があるそうだ」

「ちょ、哲さん…!」

「?なんですか、※※※先輩」

「〜〜〜っ!///」

「ふふ」

「クックック、」

「……ふふふっ降、谷くん」

「はい」

「……」

「?」

「………無理!!」


バンッ!
ダダダダダ


「……行ってしまったな」

「たく、かわいいなぁ。***」

「……先輩、僕の顔見て逃げた」

「はっはっは!大丈夫、良い意味でだ。良い意味で!」

「良い意味での逃走…?」

「かわいい後輩を頼んだぞ降谷。まぁ、お前もかわいい後輩だがな」

「?はぁ」



(おっはー***)
(御幸!昨日あの後 降谷くん何か言ってた!?)
(ん?べっつにー)
(……そっか。それはそれで悲しいな)
(あ。似てる〜って言ってたわ)
(!?見せたのあんた!)






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