重なる時空

□1・時を越えて
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ミキ「…コホッ。……ゴホゴホ…」

完全に風邪だな…
用心して会社を早退して来た。




帰りにレンタルショップでドラゴンボールのDVDを借りて、ちょっとのツマミと缶チューハイ。






軽く汗を流し、髪を拭きながら冷蔵庫から先程買って来た缶チューハイを出し、リビングのソファに座るとDVDを再生し、プルタブを開けた。








ゴクッ。と一口飲むと、熱っぽい体にチューハイの冷たさが染み渡る。






ミキ「あぁ〜。美味しい!」
また、一口飲んでテレビの画面に視線を向ける。

画面の中では敵と戦うZ戦士達。








ミキ「カッコいいなぁ〜。会いたいなぁ〜。」
と一人呟く。

会える訳はない。
そんな事は百も承知。





だが、傷心の今のミキには、
ドラゴンボールだけが救いだった。

アニメは裏切らない。
そう浸ってると突然頭痛に襲われた。








ミキ「った〜。ダメだ…寝よ。」

DVDを付けたまま、布団も掛けずにベットに倒れ込み、そのまま眠った。










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