重なる時空
□2・家族事情
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悟空「今、帰ぇたぞ!」
悟天「ただいま〜!」
ミキ「…お邪魔します。」
悟空と悟天に続いてミキも孫家に足を踏み入れた。
悟空達の声を聞いてチチが台所から顔を出した。
チチ「おかえりだ。…ってどうしただ?その人は?誰なんだ?」
と三人に近寄りながら、悟空に聞いた。
悟空「あ?家に帰ぇりたくねぇみてぇだぞ。腹減ってたから、取りあえず連れてきた。」
腹減った。とお腹を摩りながら家の中に消えた。
ミキ「…すみません…突然…」
チチ「構わねぇだ。さぁ、入ってけろ。」
と
チチに促され、悟天に手を引かれて中に入っていった。
悟飯も帰って来て、悟天と悟飯の間に座り、孫家での初めてのご飯を食べた。
悟空は自分の家族、仲間の話をしてくれた。
まぁ、知ってたけど…。
そうなんですね。と相槌を打つ。
そんな時、悟飯が声を掛けて来た。
悟飯「そういえば、貴女のお名前は何て言うんですか?」
悟飯に言われて気付く。
ミキ「あっ!すみません!自己紹介まだでしたね!…私、ミキと言います!」
と頭を下げると、悟空が箸を止め顔を上げた。
悟空「お前、ミキってんだな。」
宜しくな。とまた、箸を動かし始めた。
悟飯「…父さん?…知らなかったんですか?」
呆れて言う悟飯に、おぅ!と頷く。
はぁ〜。と溜息を付きつつも、宜しくお願いします。とミキに笑顔を向ける。
悟飯君の笑顔も癒やされるなぁ。と思っていたが、悟空、悟飯、悟天の食べっぷりは実際に見ると実に呆気にとられるぐらい凄かった。
そんな悟空達にチチが注意するが、三人ポカン。とするだけで気にも止めない。
そんな光景にミキは、クスッ。と微笑みながら、自分の分を口に運んだ。
そんな賑やかな昼食だった。
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