重なる時空

□4・執着
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あの、バーダックさんに突然キスをされた日から、一ヶ月が経っていた。

私は悟天君に連れられて週一ぐらいのペースでバーダック家に来ていた。
だから、ラディッツさんとも、かなり打ち解けて一緒にご飯の用意をしたり、笑って話をしたりする様になった。








悟天「お爺ちゃ〜ん?叔父さ〜ん?」
と元気な声で家に入っていく。
すると、すぐにラディッツさんの声がした。




ラディ「おぅ。悟天来たか?…ミキは……外か?」
って声と共に入り口の扉が開いた。







ラディ「……ミキ…入れ。親父ならいない。」
苦笑いを浮かべながら、家の中に招き入れてくれる。



いないなら……


ミキ「…お邪魔しま〜す!」
ラディッツさんの言葉に安心をして、中に入りバーダックさんが良く居眠りしているソファに座った。







ミキ「バーダックさんは…何処に?」
キッチンに入って行ったラディッツさんに
声を掛けると温かいコーヒーを二つ手に出て来て、一つを私にくれた。






ラディ「親父なら昨日出掛けてから戻って来てねぇ。」
そう呆れた様に言うと少し離れた所にある椅子に腰を降ろし、もう一つのコーヒーを口に運んだ。






ミキ「また…朝帰りですか…?」
私も苦笑いをラディッツさんに向けると、あぁ。と苦笑いで返してくれた。






バーダックさんは、ほぼ毎日街に出掛けてはお酒を呑み、女性を見つけては一夜を過ごす。

若いなぁ。と関心?していると、悟天君がラディッツさんに遊ぼう!とせがんでいる。





ラディ「待て、悟天!まだ家の仕事が残ってる。」
優しく声を掛けながら、悟天の頭を撫でる。

えぇ〜!と膨れっ面な悟天に私はクスッ。と笑うとラディッツさんに声を掛けた。






ミキ「私がやっておきますよ!」
そう言うと、それは悪い。と遠慮をするが悟天君に早く!と手を引かれ溜息を付き、悪ぃな。と言いながら入り口まで手を引かれて行った。




任せて下さい。と言う私にラディッツさんは振り返ると、







ラディ「…もうじき親父が帰って来るが…………大丈夫か(笑)?」
親父の気が近付いている。と付け足すラディッツさんに、私は顔が引き攣った。







ミキ「う"っ……。頑張り…ます…」
と冷や汗を流しながら言う私に、任せた。と今日何度目かわからない苦笑いを浮かべて、出て行った。










ミキ「はぁ〜。もう、帰ってきちゃうか…」
私も溜息を付きながら、キッチンの中にお邪魔した。









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