こんな僕等の青い春

□待ちに待った王道学園にやって来たみょーん
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「誰か聞き捨てならない事言いませんでしたぁ?」

「!!?hshs」

2人の会話に興奮していると
今までなかった声がいきなり
3人の耳に入ってきた。

会長も秘書さんも学園を出た今、この状況でこの部屋に入ってくる人は、一人しかいない!!

「おや、聞こえていましたか?清水光と書いてアキラ君。」

「絶対俺が帰ってくるの気付いててわざと言いましたよね」

「はて、何のことやら?」

「オチビさん、先輩を疑うのはどうかと思うけどw」

「その小馬鹿にしたような喋り方止めて下さいませんか先・輩?」





「······グッ」

フ、フピャーーッ!!
初日だからと今まで我慢していた萌のオーバーヒートで軽く鼻血出してしまったが気にしない。
その子が!もう一人の!!
外部生!!!?

ふむふむ···身長は160前後?
なるほどオチビちゃん。(男子高校生にしたら)
外見は太すぎず痩せすぎず、
やや中性的な顔立ちだが至って普通···見事なまでのTHE✩平凡!
会話から見てちょっと気は強めみたいだが、全然おk。
ktkrたまらんhshs。←危

「あ、の!!」

「?」

存在を忘れ去られていた
ヲタクが声を出し、平凡に話しかける。

「ぼきゅ清宮朔哉ですみょん!!ただのゲスな腐ったヲタクですがどうか仲良くしてやってくださいな!!」

「えぇっ噛んでるし。ゲスで腐ってる時点で”ただの”じゃないし、みょんって何。突っ込みどころ満載だなっ普通なら嫌だけど君、面白そうだからいいよ。清水光。光でアキラって読むんだ。こちらこそ宜しくー」

ぜ、全部に突っ込んだ、だと?

こやつ、只の平凡じゃない!
突っ込みのスペックを持ち合わせているとはっ

「···っ!」

最初は引き攣っていた平凡の顔がふにゃんとした笑顔に変わり朔哉の心は一瞬で平凡に奪われた。

「一目惚れです!」

「ははーありがとー?」

意外や意外、平凡突っ込みもあっさりとただのゲスな腐ったうじ虫ヲタクを受け入れた様だ。


「はいはいは〜い!地味ーズ
2人が仲良しこよしになったところで説明始めまぁすww」

2人が新しい出会いに喜んでいると(主に朔哉の一方的にだが)今まで様子をうかがっていた煌也が右手を挙手しながら声を掛けてきた。

「YES! We are地味ーズ!!」

「何処が地味ですか」

二人で一括りされた又は煌也に地味に貶されたのが嬉しかったのか、地味ーズの眼鏡をかけている方の朔哉が喜ぶ反面、地味ーズの地味すぎて地味としか言い様がない方の光が誰が見てもイケメンの部類に入る方の煌也にキレ気味にしかし冷静に聞き返す。

「えwどこがって全部に決まってんじゃんw今時、制服も校則通りだしww」

「それ言うなら結月先輩もですよね」

「あっはw何言ってんのw」

「めーちゃんはこの美貌があるからこそのこの着こなしなのです。」

「自分でめーちゃん言うなよ」

「ご自分の姿を今一度確認なさったらどうです?」

「つーまーり!地味なんだから制服くらい上手く着こなさなきゃ地味が地味を被ってるだけじゃんって、こ・とww」

これだけ言われたら気の強い
光も流石に·······

「········」

沈黙が怖い。

「ア、キラたん?」

「アリガトウございます。こんな地味チビ野郎にアドバイス痛み入ります。」

ニッコリ微笑み、自分を貶した先輩2人を見やる。

だがしかしその笑顔と裏腹に、 朔哉も含めた3人は光の後ろに鬼のような般若の様な、兎に角禍々しい何かを感じ取った・と後に語ったとか(語らなかったとか)。





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