【イケメン戦国】時をかける恋

□【掛け合い】家康 vs 謙信 +佐助
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家康「 涼莉 は織田陣営の人間だ。」

謙信「欲しいものは欲しい。」

家康「大人のくせに何言ってんの…あんた……」

謙信「いいだろう、戦ってやろう。」

家康「……泥棒猫。」


謙信が腰の刀に手をかけ、カチリと音がするとほぼ同時に、家康の腰からも同じ音が響く。


涼莉 「ちょ、ちょっと、こんなことで止めてくださいっ!」

謙信「こんなことではない。お前がかかっているのだぞ。」

家康「 涼莉 、あんたはこの変態にさらわれたいの?!」


涼莉 (さ、佐助くん…助けてー!)


謙信「俺は変態でも猫でもない。上杉謙信だ。泥棒だと?軍神と呼ばれるこの俺を知らないのか?」

家康「……名前のことじゃないんだけど。」


涼莉 「と、とにかく!謙信様は、変態でも泥棒でも猫でもありませんからっ!こんなことで戦わないで下さいっっっ!」


謙信「仕方ない…… 涼莉 の頼みであれば聞いてやろう。命拾いしたな、徳川家康。」


佐助「あ、謙信様こんなところに!さあさあ安土から撤収しますよ。」

謙信「佐助、春日山へ 涼莉 を連れて帰ることになった。」

家康「なってないし、 涼莉 は渡さないから。」


佐助「もしや……徳川家康?まさか本物に会えるとは!徳川家康公、あなたのことはよく知っています!何度も本を読みましたからっっっ!」

家康「は?本?」

佐助「俺は佐助と言います!あなたのファンですっ!本物に会えるなんて、俺は何てラッキーなんだっっっ!」

家康「……言ってる意味がさっぱり分からないんだけど。」


謙信「佐助、 涼莉 を春日山へ……」

佐助「謙信様は黙っててくださいっっっ!本物の徳川家康と会えたんですよっ?」

謙信「黙れとは何だ!この無礼者!」

佐助「すみません。でも正真正銘本物の徳川家康が………!」

謙信「徳川家康がどうしたのだ!そんなことより………!」


涼莉 「あの…佐助くん?謙信様も落ち着いて……」


家康「 涼莉 …この人たちは放っといて行こう……」
家康(…三成とは別の意味で、春日山の人って疲れる……。)


▶ 完 ◀
 

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