非日常的日常風景

□5話─花開く
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ことside



─四人での初めての遠出

電車に乗ってバスに乗って
目的地に近づくほどドキドキとワクワクが大きくなってゆく

はるかは携帯で音楽を聴きながら私たちを椅子に座らせ立ちながら外を見ている

私、気づいてるんだよ?悲痛そうな顔してるの

遊園地行くのだって私のために・・・



じっと、はるかを見てると目があい微笑んで私の頭を撫でる


そして、口パクで

『だ い じ ょ う ぶ』と・・・

なぜ口パク?・・・ああ・・・エドを起こさないようにか・・・
電車に乗ってから数分で眠りに落ちたエド、はるかはその様子を見ると優しく笑った。それはもう・・・愛おしそうに



─ツキンッ

なんか胸が痛い
ああ、きっと怖いんだ・・・
はるかがこのままうちから離れてしまいそうで・・・
時間が進むことが怖いんだ・・・

ロイ「・・・少し寝るか?」

こと『・・・ん、そうするー』

ロイさんは私の頭を自分の肩によせて眠るように促す


まだ、・・・遊園地まで・・・
時間あるから・・・少しだけ夢の中へ・・・


ロイさん、あったかい・・・安心する


おやすみ世界・・・


ロイさんの頭をなでる仕草はなんとなくはるかに似ていた


はるか『・・・』








─はるかside


遊園地まではバスと電車の二つを使う
あまり遠くはないと思っていたが結構な距離(いまさら←)

エドは絶対ねるだろうし
ことは痴漢対策のため座席に座らせ(大佐はついで)

私は立ちながら窓の外を見つめてた

どんどんと変わっていく風景

今から行く遊園地は
前にも来たことがある。
・・・家族がまだ仲良く平和だった頃
忙しい父と母が週末時間をとってよく連れてきてくれた。

家族四人で撮った写真・・・今でも飾ってある・・・こんなことしたって戻る訳では無いのに



ちらりと、ことが気になり見てみれば目が合ってことが悲しそうな顔をしていたのでエドを起こさぬ様口パクで『だ い じ ょ う ぶ』と伝える。

そして、軽く笑って頭を撫でてやると嬉しそうな顔をしてくれる

くそ、可愛すぎかよ・・・





そして、ことの向かい側に座るエドを見てみればぐっすりと眠っていた


可愛い、無邪気な寝顔・・・、普段強がってはいるがまだまだ子供・・・
そういう私もそんなに年は変わらないが・・・

なんというか、
愛しい

─ドクン

その言葉を思い浮かべた瞬間
胸が脈打つ・・・。


・・・・・・?



まぁ、気にしないでおこう

もう一度ことの方に目線をうつせばことも眠っていた

それも大佐にもたれかかりながら

少しいらっとしたけど
大佐も寝てるし勘弁しといてやろう





まだまだ目的地へはつかない


私はミュージック音量を少し上げて
もう一度風景を見た



















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