お題
□6.バカ、意識しすぎ
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─ある日の昼下がり
ウチとロイさんは2人きり
はるかはエドとお買い物で
付き合いたてのうちらはなんともいえない雰囲気が漂っていた
ロイさんは付き合う前あんなにベタベタしてきた癖に
付き合った今、何もしてこない
不安、だけど・・・それだけうちを大事にしてくれてるということがわかる
でも、なんかきまずい・・・
ことは『・・・珈琲いれるね』
ロイ「ああ。ありがとう」
うう、話すだけでドキドキする
なんでこんなにかっこいいの!?
犯罪級だよ!?
珈琲を入れてきて
ウチはココア、大佐は珈琲を飲んだ
会話もなく過ごす
ロイ「ことは」
ことは『はいっ!』
不意に話し掛けられビクッとなって声が裏返る
ことは『・・・な、なに?』
ロイ「・・・いや、砂糖が少し欲しくてな・・・とってくれるか?」
ことは『はい、どうぞ・・・』
砂糖が入れてある器を渡す時
受け取る大佐の手が触れた
ことは『っ・・・///』
いそいで引っ込める
ロイ「ありがとう。」
不審な私に何も言わず砂糖を受け取る
なんで、こんなに・・・恥ずかしい
まるで恋するのが初めてな乙女のよう
どうすればいいかわからない
付き合いたて、というものはとてもとても面倒なものだ
こんなにも動機が収まらないなんて
彼の近くにいるだけで
触れたくて仕方が無いなんて
おかしい、かな
そんな事考えながら俯く
すると、大佐はいきなり「くっ・・・」と小さく笑い出す
ことは『ど、どうかした!?
///』
ロイ「いや、顔を紅くしたり微笑んだり哀しそうな顔をしたり悩んだりして・・・面白いな、と・・・」
声を押し殺し大佐は笑う
ことは『わ、笑うことないでしょ!///』
恥ずかしくなり声を荒らげてしまう
ロイ「まったく、君は見てて飽きないな・・・」
笑い終えたと思ったら
優しい笑み
ロイ「・・・ばかだな、・・・意識しすぎだ・・・」
そう言ってから私の手を引いて耳元で・・・言葉を囁く
ことは『っ/////』
好きだから、
意識しちゃう
(そんなにかわいい顔ばかりされると・・・抑えがきかなくなるだろう?)
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