●空想の世界●
□【寝坊】
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「それでは、そろそろ始めようか。」
エルヴィンは片手に書類を持ち椅子に腰をかけた。
今日は朝一で話し合いがあり、団長室に集まっていた。
「ちょっと、エルヴィン。リヴァイは?」
ハンジは周りをを見渡し、リヴァイがいない事に気付いた。
「そーいえば、いないな…」
今日の集まりには、エルヴィン、リヴァイ、ハンジ、NO NAMEで行う予定だったのだが、リヴァイがいなかった。
エルヴィンは困った表情を浮かべた。
「NO NAME。リヴァイを知らないか?」
「あっ…いえ…。私は何も。」
そうか…とエルヴィンは溜息をついた。
「ねぇねぇ、NO NAME、ちょっーと、リヴァイの部屋、見てきてくれない?」
ハンジはNO NAMEの肩を掴み、怪しげな笑みをしていた。
「私がですか?!」
「ほら、やっぱりリヴァイがいないと、始められないしさぁ?」
「あ…はぁ…、分かりました。」
「ありがとう。頼んだよ〜!」
NO NAMEは渋々引き受け、笑顔で見送るハンジをチラ見してリヴァイの部屋に向った。