●空想の世界●
□【バレンタイン】
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2月14日
女の子が好きな人にチョコを渡すイベント。
周りの女子達は誰に渡すとかで賑やかだった。
「あぁー。どうしよっかな…。」
「NO NAME、そんな深刻な顔してどうしたのよ?」
「あっ、ハンジ…。それがさぁ…リヴァイが…」
「また、喧嘩でもしたの?」
「違うよ〜。明日のバレンタインでしょ?それでリヴァイ、チョコ嫌いなんだって…。」
NO NAMEは深い溜息をついた。
ハンジはあぁ〜と苦笑いをした。
「リヴァイ、甘いの嫌いだもんね…。」
NO NAMEは頭を抱えた。
甘いのが苦手な恋人に何を送ろうかと。
「それじゃさぁ、私に良い考えがあるんだけど…!」
ハンジは笑顔でNO NAMEに言った。
「なになに?!」
NO NAMEはハンジの言葉に目をキラキラさせながら、耳を傾けた。
「明日のバレンタインの夜に私の部屋に来て?」
「夜?分かった!」
ハンジは怪しげな笑みを浮かべていた。
NO NAMEはそのハンジの顔に気づかず、明日の夜を待った。