●空想の世界●


□【もう1人のワタシ】
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「「右前方に15メートル級!!」」





「リヴァイ!こっちは私に任せて!」




「任せた!俺はこっちを片付ける。」




NO NAMEは立体機動を使い、素早く巨人のうなじを削ぐ。




「ふぅ。いっちょ上がり。」




NO NAMEは壁外遠征に来ていた。




「NO NAME〜!帰還命令だよー!」




馬に乗って走って来たのは、ハンジだった。



「ハンジ!了解!」



NO NAMEは直ぐに自分の班に戻り、壁をめがけて、馬を走り出させた。



「あっ、リヴァイー!」



NO NAMEはリヴァイを見つけて、手を振った。



「おい!前向いて集中して走れ!危ないだろうが!」




NO NAMEは、分かってますよ〜と視線を前に戻した時だった。




「えっ…」




「NO NAME!!!!」




一瞬の出来事だった。
前を向いたら、目の前に巨人が現れ、避ける暇もなく、気付いたら巨人の大きな口に咥えられていた。




「あ…あれ…、何か…おかしい…なぁ…」




「NO NAME!!待ってろ!!今すぐ助けてやる!!!」




リヴァイは直ぐ、立体機動を使い、NO NAMEを助けに行った。



「リ…ヴァ…イ…。たす…助けて…」



NO NAMEはリヴァイに向け、手を伸ばした。




―グシャ―




「はっ…」




リヴァイに血がふりかかった。




「…嘘だ…ろ…?」




グチャとリヴァイは何かを踏んだ。そこには薬指にシルバーのリングがついた、噛みちぎられた、NO NAMEの腕だった。
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