勇者がヘタレで臆病な場合。

□一話目
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僕は説明が欲しかった
突然、お城から兵士がやって来て
「魔王討伐にご協力ください」
と告げられ、知らぬ間に進められていた準備と共に家から引きずり出され、王都から追い出される様にして旅立ちを余儀なくされた。
確かに僕の父さんは勇者だった
けれど僕は髪色や目の色が遺伝した、特に何の能力も持っていないただの一般人。
勇者特有の能力何て何もない。
なのになn
「勇者さん…早く歩かないと…突き飛ばしますよ。崖から」
何故相棒は回復役などをしてくれる僧侶などではなく、攻撃特化で遠距離担当の。
しかもよりにもよってかなりドSな性格の魔法使いになってしまったのだろう。

運命に見放された。
もう無理帰りたい
魔法使い怖いし。
魔物も怖いし。
攻撃当てられないし。
帰りたい。

…ん?

「ねぇ!!僕の方攻撃してない!?」
「気のせいですよ。」
絶対違う
魔物は傷ひとつ負わず、不思議そうな顔でこちらを見ている。
それはそうだろう。
火の玉は明らかに自分ではなく、自分の敵に向かっていっているのだから。
僕は攻撃対象で魔法使い選択出来ないのに何で魔法使いは僕を攻撃出来るんだ
出来たとしてもやる度胸は残念ながら無いが。


―――そんなこんなで僕達の旅は始まったのです。

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