勇者がヘタレで臆病な場合。

□十二話目
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西の森

「シエル、君の妹が居なくなったのって?」
3人は、シエルと初めて出会ったあの川のほとりにいた。
シエルは川の上流を指差す。軽く崖があり、滝となっているその場所の上を指す。
「この北のところにある」
と言って彼が指差したのは、

断崖絶壁。流れ落ちる青い滝。その上だった。

「シエル。あれは人間には無理だよ。寧ろ登れてた幼少期の君達兄妹は人間?」
と、アミルは壊れたロボットのように振り返る。
シエルはそれにきょとりと首を傾げる
「いや、あれは流石に上らないけど?」
あんなののぼったら落ちて死ぬ。とシエルはその滝の向こう。丁度滝壺の裏辺りに向かう。
そこには定番の洞窟があった。
「ここから上がれるんだ。」
シエルはそう言って笑うと中へ入っていく。
アミルとジェミニは軽く呆然としつつも(特にアミル)
置いていかれまいと思って(特にアミル)中へ駆けていった。
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