勇者がヘタレで臆病な場合。

□十五話目
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宿屋の部屋に入ると、シエルは窓辺が気に入ったのか、窓から身を乗り出して街を眺めていた。
そんな様子のシエルを見て、ジェミニさんは溜息をついたが怒りはしなかつた。
荷物を広げ終えるとジェミニさんはぐ、と伸びをしてから
「…アミルさん、まだ外は明るいですし、情報収集お願いします。」
ああ、また僕任せか。
なんてアミルが苦笑いしながら溜息をつくと、シエルが二人を振り向いて。
「…俺も行こうか?」
と言った。
今日の情報収集はアミルとシエルの二人になった。
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