忍恋
□18.鍛練組の恋もよう の段
2ページ/5ページ
「あっ、仙蔵くんの同室くんっ!と、他の皆さまっ!」
「…。こんなところに何しに来た?邪魔、」
「私は七松小平太だ。」
「あっ、小平太くん。こんばんは。名無しさんです。」
「小平太!」
「あいつは、中在家長次だ!」
「そっか!小平太くん、ありがとう!長次くんもこんばんは。」
「…もす。」
「小平太っ!!」
「三人ともこんなところで、何してたの?」
「そんなこと、答える義理は」
「鍛練だ!」
「小平太っ!!!」
何を考えているんだ?本当に小平太は狙うつもりなんだろうか?
「そっか!ちょっと見てたけど、みんな強いんだねっ!」
「…お前も、相当な遣り手のくノ一だと聞いているがな。」
「いやー。私は色仕掛け以外、何も出来ないよぉ。」
嫌味で言ったつもりだったんだがな。恥ずかしげもなく自分から言ってしまう辺り…頭悪いのか?こんなのに熱を上げている三人がバカらしくなる。美しいだけじゃないか。
.