忍恋

□8.薬と毒 の段
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次の日、医務室に行こうとすると何故かみんなぞろぞろついてくる。


「伊作の女なんだろ?」

「ち、違うって!」

「なんで同室の俺にまで隠してたんだ。」

「だから、誤解だって。」

「細かいことは気にするな!」

「気にするよっ!絶対、彼女の前で変なこと言わないでよっ!」

「じゃあ、想い人ってことか?」

「昨日、会ったばかりの人だよっ!」


全然、人の話を聞いてない…。昨日、さんざん説明したのにっ!そうこうしているうちに、医務室の前につく。中からは数人の話し声がする。少し緊張しながら戸を開けた。


「失礼します。」

「あっ!伊作先輩っ!」

「彼女を見に来たのに、どこに隠したんですかっ!」

「えっ?」


ぶーぶー言う後輩に慌てて確認すると、昨日彼女が寝ていた場所にはもう布団もない。ほっと胸を撫で下ろした。しかし、よく集まったな…今日は委員会だから保健委員は分かるとして、久々知平助、鉢屋三郎(恐らく)、田村三木ヱ門…。




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