ゆめへ…short

□未完成な恋 の段
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今日は休みだ。
他の六年は昨日の課外実習の後、宿に泊まっている。俺は用があり一足先に夜道を帰って来た。


「じっと寝てもいられないな。」


小さな紫の蓮華草が敷き詰められた上を歩き井戸に向かう。このままここに寝転んでしまいたいほど空は青く所々に薄い雲がその色を透かして浮かぶ。天気がいい。冷たい水で寝不足の頭をスッキリさせた、そのときだった。

ドッカーン

食堂の方から爆発のような音がして駆けつけると、そこは火薬の調合でも失敗した後のように煤だらけでもう原型がなんだったのかわからないものがあちらこちらに飛び散っていた。その中心には、涙目の彼女が。


「…おい、何してるんだ。まさか料理してたなんて言うなよ。」

「ううっ。」





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