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□風邪を引いたときは……
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朝起きると、あまりの具合の悪さになかなか起き上がれなかった。
気持ち悪さが少しなくなったところでなんとか体を起こし、体温を測る。

ピピピッ
「うぅ……38.2度か。こんな時にタイミングわる……」

仕事山積みだから、寝込んでいられないのに……
と思いながら、仕事場である夢色カンパニーに電話して休むことを伝えた。
そして、アイスノンを冷凍庫から取り出し、ベッドへ戻る。
目を閉じると、いつのまにか眠っていた。




ー午後ー


ピンポーン
と玄関のチャイムが鳴った。

「……ん、誰かきた……?今出ます……」

ふらふらしながら、ドアを開ける。

「おい。ふらふらしてるが、大丈夫か?」

そこにいたのは

「伊織くん……?なんで?レッスンは?」
「抜けてきた。その……お前が心配で」
「そうなんだ。ありがとう。」
「顔が赤いな……寝室へ行くぞ。」

というと、問答無用でお姫様だっこされた。






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