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□以心伝心
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「ただいま…。はぁ。疲れた。」
今日はいつも以上に仕事をこなし、ぐったりしながら帰ってきた。
居間の机に突っ伏しながら携帯を開く。
「響也……。声だけでも聞きたいよ。」
恋人である響也とは、ここ最近連絡をとっていない。
夢色カンパニーは今、舞台の本番の真っ只中。
自分も自分で、新しい企画が始まり、その企画を任されている。
そんなこんなでお互い忙しいため連絡が自然と少なくなっているのだ。
やることを済ませ、後は寝るだけになったため、寝室でゆったりしていると
プルルルと着信音が鳴った。
急いで相手を確認すると……
「響也……?」
ドキッとしながら電話に出る。
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