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□デートのお誘い
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「な、なぁ、奈菜。」
事務所で次の舞台の脚本をパソコンに打ち込んでいると、昴くんに話しかけられた。
なんか緊張してる……?
「どうしたの?昴くん。」
「あ、あの……次の休みに、二人d……」
「おねーさーん!舞台のことで相談したいことがあるから、ちょっと来てくれる?」
声のする方を見ると、入口から陽向くんがひょこっと顔を出していた。
「分かった。すぐ行くね。
昴くん、ごめんね。また後で話聞くから。」
「あ……。
……はぁ。何で上手くいかないんだろう。」
陽向くんとの打ち合わせが終わり、事務所へ戻ろうと廊下を歩く。
「あ、昴くん!さっきはごめんね。」
「あ、奈菜。ううん、気にしないで。はは。」
「さっきの話の続き、今聞いても良いかな?」
「え!?え……と。
つ、次の休みに、二人で遊園地に行きませんか……?」
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