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□雪の日デート
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今日は付き合ってから初めてのデート。
全体的に気合いを入れて、準備したのだが、化粧に時間がかかってしまった。
待ち合わせ場所の公園にギリギリの時間で着き、目的の人を探す。
「あ、いた!伊織〜!ごめんね、待った?」
「奈菜、いや今来たとこ……」
私を見た瞬間、伊織は顔を赤くし横を向いてしまった。
気合いを入れすぎて逆に変だったのかと不安になり、伊織に聞いてみた。
「何か変だった?」
「べ、別に変じゃない。」
「ほんとに?」
「っ!?本当だ。ただ……」
「『ただ』?」
首を少しかしげて聞く。
「ただ……いつもより奈菜が…その……綺麗だから、とまどっただけで……。」
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