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□おっきいわんことの帰路
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そういえば、もう少しで私達付き合って3ヶ月目になるのか……。


ずっと、奈菜のこと、す、好きでした!
お、俺と付き合ってください!


って告白された時はビックリしたなぁ。私も好きだったから両想いだったわけなんだけど。


「なぁ、奈菜。」
「……。」
「? 奈菜?」
「あ、昴。ごめん、稽古終わった?」
「うん、ついさっき。何か考え事してた?」
「考え事というか……昴が告白してきた時のこと思い出してた。」

昴が顔を赤くするのを予想し、微笑みながら言った。

「は!?」

案の定、顔を真っ赤にしながら固まってしまった。
予想通りの反応にくすっと笑いながら、私もイスから立ち上がる。

「じゃ、一緒に帰ろ。」
「う、うん。」

次の舞台の事やデートの事について話しながら、カンパニーの外に出る。






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