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□構ってよ…
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とある休日、カイトの家に遊びに来ていた奈菜。
「カイカイ」
「…。」
「カイトゥン」
「…。」
「カーイーくーん」
「…💢」
「カイ…」
「おい!いい加減にしろよ💢」
「わっ、ちょっと。そんなに怒んなくても良いでしょ!」
「お前、俺が今何してんのか分かってんのか?」
「え、うん。曲作ってる。」
「分かってんなら、邪魔すんな。」
「やだ。」
「💢」
「だから、怒らないでよ…。忙しいのは分かってるよ?でも、寂しかったんだもん。ちょっとは構ってよ…」
寂しい気持ちが涙になり、流れ落ちる。
「……。
悪かった。泣くなって。」
ぽんっ…と大きい手が頭の上に乗せられる。
「グス…。じゃぁ、構って?」
先程まで泣いていたこともあり、目をうるうるさせながら、上目遣いでカイトを見る。
「っ!?」
「何顔赤くしてるの?」
「お前…それ、わざとだろ。」
「?」
「構ってやるから、こっちにこい。」
グイッと腕を引かれ、抱き締められる。
「今日は帰さねぇから、覚悟しとけよ?奈菜。」
「っ!?」
にやっとしながら、耳元で囁かれ、私は顔が真っ赤になった。
END…?
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