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□小悪魔彼氏とデート
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「本当だ……。ちょっと怖いけど、行ってみたいな。」
「うん♪…入って、もし怖くなったら……」
「?」
言葉を切った陽向くんは私の耳元に顔を近づけてきた。
「『俺』に抱きついて良いからね。」
「……っ!?」
「よし、行こう♪」
私は一瞬で顔が真っ赤になり、固まってしまった。
いつもの調子でニコッ♪と笑った陽向くんに手を引かれながら、お化け屋敷に入っていった。
「うぅ……あんまり怖くないって言ったじゃん……。」
涙目になり、陽向くんの腕にしがみつきながら訴えた。
「ふふっ。怖がってる奈菜ちゃんもかわいい。」
「もう。からかわないでよ。」
小悪魔な彼氏に翻弄され続けながら、一日が過ぎていった。
→反省文