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□Happy Valentine
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「全っ然かわいくない。お世辞をどうもありがとう💢」
「冗談だって。先輩って、本当からかいがいがあるよね」
「……もう。」


キーンコーン
予鐘が鳴り響いた。


「あ、まだ全部渡しきれてないから、行ってくるね。じゃぁね」
「うん。じゃぁね。」
「……」


急いでパタパタと走る私を陽向くんが少し不機嫌な顔で見つめていた。





放課後ー


「あれ?陽向くんだ……。」


学校を出て、目の前の道路を歩いていると前方に陽向くんが歩いているのが見えた。

「陽向くん!お疲れ様。1人なんて珍しいね」
「あ、先輩、お疲れ♪今日用事があるから、部活休んだ。」
「そうなんだ。じゃ、早く帰らないとね。引き留めてごめんね」
「予定の時間までまだあるから大丈夫だよ。一緒に帰ろ?もちろん先輩に否定権はないけどね。」


ニッコリ笑顔でそう言われた。特に断る理由もないため、一緒に帰ることになった。







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