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□以心伝心
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「もしもし。」
「奈菜。いま電話しても大丈夫か?」
「うん。大丈夫。何か用事?」
「あ、いや……急に君の声が聞きたくなって……」

響也も、同じことを思ってたんだ……。なんか嬉しい。

「本当?
実はね、私も響也の声聞きたくて、電話しようか迷ってたの。」
「そっか。君も同じことを思ってくれていたんだ。……なんか嬉しいな。」
「ふふっ。今、私も同じこと思ってた。似た者同士だね。」
「はは、そうだな。」

何気無く置時計を見ると、電話してから、かなりの時間が経っていた。

「響也、明日も早いんでしょ?もう遅い時間だし、電話切るね。お休み。」
「もうこんな時間か。ああ。お休み」

電話を切り、布団に入る。

なんか疲れが吹き飛んじゃった。
響也パワー恐るべし…。
よし、明日も頑張ろう!




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