夢小説
□1.
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その日はとても穏やかでいつもと変わらない平凡な日だったーー……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガラガラガラ
「おはようございまーす!!……ってこの時間じゃまだ2人とも起きてないか……まったく」
姑のように小言をつきながら入ってきた青年の名は志村新八。ここ万事屋の従業員である。
「銀さーん、神楽ちゃーん、もう11時過ぎてますよー!!そろそろ起きて下さい」
そう言いながら2人を起こしにかかる。
「んん〜……うるさいアル」
「神楽ちゃん、うるさいじゃなくてそろそろ起きないと」
「………」
「無視ですか?」
新八は精神的ダメージを受けた。
回復しますか?
「なんでゲーム風…?」
新八はげんなりしながら万事屋の社長である銀時を起こしに行く。
「まったく、銀さんがだらしないから神楽ちゃんもだらしなくなっちゃうんですよ!いい加減起きてください!!」
スパンっ!
と小気味よく襖を開けた。
すると中には
『……あ、おはようございます』
「zzZZZ」
社長である銀時の首元に真顔で凶器を近づけ挨拶する小柄な少女がいた。
「………え、えっと…おはようございます…」
『あ、もうこんにちはの時間ですね。いやぁうっかりうっかり』
「…って何やってんですかアンタぁぁあああ!!!」
「んあっ!?!?」
真顔で見当違いなことを言う少女にすかさず新八がツッコミをいれる。そしてその声でやっと銀時が起床。
『あ、銀時様おはようございます』
「………え、誰この子?」
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『申し遅れました。私、美菜と申します。』
万事屋にある向かい合ったソファーに銀時と新八、美菜と名乗った少女と神楽というかたちで座り、話が始まった
「で、美菜ちゃん?は一体何をしてたのかな?」
銀時がそう問う。
『……銀時様のおヒゲがのびていたので剃ってさしあげようかと』
「いや、確実に殺りにきてたよね?」
『…じゃあ、散歩をしていたらたまたまそこに首があったので』
「何だその"そこに山があったから"っていう登山家みたいな発言は!!」
『…そこに山があったから………』
「どこ!?どこに山あんの!?!?」
「銀さん取り敢えず落ち着いて下さい」
「そうアル。ツッコミとボケの攻防戦やってても埒が明かないネ」
永遠続きそうになった特に面白味もないコントに2人は痺れを切らし会話にはいった。
「まず、美菜さんは一体どこから入ってきて何故銀さんを…その、殺そうとしてたんですか?」
新八が恐る恐る聞いてみる。
『何処から入ってきた…ですか?』
美菜が新八の質問を聞き返す。
「…はい」
万事屋の3人が固唾を呑んで見守る中、話の中心である美菜はゆっくりと口を開いた。
『……それは』
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