アネモネ

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菅「今日のお付きの当番は僕だ〜」

スキップ混じりに主の部屋にいく。彼女と朝から話せるなんて幸せだな〜

菅「おはようございます!
なまえ様 よく寝られましたか?」

ドレッサーの鏡越しに彼女は微笑む。今日も相変わらず可愛いな、

菅「今日は何して遊ぶ?」

"え、今日は遊んでいいの?"

菅「だって何も聞かされてないよ!」

それって暇ってことだよね! そう伝えると彼女はとても笑顔になる。やっぱりお嬢様だけど若いから遊びたいよね

"じゃ、かくれんぼしたいな"

菅「え、かくれんぼ?」

なにかゲームしようと考えていた矢先になまえ様は僕に言う。 なんか歳の割に子供っぽい遊びが好きなのかな...

菅「いいよー! 朝食が終了したらゲーム開始ね!」


なまえ様は本当に嬉しそうだ、最近は勉強や書類の整理で忙しそうだった。
僕が話しかけてもちょっと微笑んで疲れてる感じしかなかったけど...


少しでも元気になればいいなと思いながら彼女の食事が終わるのを待ったそして...


菅「はぁ、なまえ様隠れるの上手だな...」

見事にジャンケンで負け、僕が鬼に。100数えたら探す。エリアはこの屋敷だけ。

とりあえず厨房、図書室、バスルーム、バルコニーといろいろと探したけど いなかった。だんだんと寝室の可能性が高くなってきたな...

と、言うわけで 私、菅沼は寝室に潜入中です! ベッドは異常なし、テーブル異常なし、ドレッサー異常なし、カーテン異常なし......残るは

菅「クローゼットが怪しいな...」

そう呟くとガタッとクローゼットから音がする
...わかりやすいなー、自然と口が緩む
クローゼットの前まで寄ると少し開いているのがわかる(すごく狭いけど)

菅「なまえ様 見ぃーつけた!...ってうわ!!」

クローゼットの扉を開けた途端、僕の目の前が真っ白になり、真っ暗になった。
どうやらシーツに覆われているみたいだ。クローゼットの中には なまえ様の姿はない。

...あ、やられた! そう思った時は時すでに遅し、とりあえず逃げたと思われる方に足を向ける。

また1から探すのか...まさか逃げると思っていなかったから驚いたよ。
すると、廊下の奥の方から声がする。この声は...近ちゃんかな

近「探しましたよ、なまえ様。
......どれだけ待っても来ないので...心配しました
.........え?菅沼君が...? あー...」

どうやらなまえ様は近ちゃんに捕まったらしい、近くによりなまえ様みーつけたと肩に手を置く

"あ、菅沼さん..."

立「おい、菅沼、ちょっとこっち来い」


あれ? なまえ様と近ちゃんだけかと思ったら、立花もいた。
しかも。休憩室まで連れていかれたけど...あ、皆さんお揃いで...

日「あ、菅沼くん、今まで何してたの?」
間「厨房の皿が割れてるんだけど」
立「なまえ様の部屋が、ぐちゃぐちゃになってたが」
小「バルコニーが、汚れてるんだけど...」
福「なんで、図書室の本が全部出てんの?」


菅「えっ? ...かくれんぼ...かなっ!」

「「「「「かなっ!...じゃねーよ」」」」」






(なまえ様、本日の予定は)
"自由じゃないんだ..."
(残念ながら……)
"菅沼さん、大丈夫かな...?"
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