儚い君、弱い僕ら
□プロローグ
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"なまえが見つかった"
なまえのマネージャーからのその言葉に、きっと僕らは家を飛び出しただろう。
無事を祈った 存在
妹のように愛しい 存在
「あ、立花? 今 総合病院にいるって」と、潤君からの着信に急ぐ足。
俺たち7人が病院に付いたのはほぼ同じ。
中に入ると、エントランスにはなまえのマネージャーが座っていた。
間島がマネージャーに彼女の居場所を聞くと
「手術がちょうど終わって眠ってるよ」
こちらに顔を向けずに話す彼。
俺たちは手術という言葉に驚いたがとりあえず無事らしい。
安心して安堵の表情をしたかったが...
「ただ、眠っていると言っても
意識不明らしい。
いつ目が覚めるかわからないそうだよ。」
マネージャーの言葉を聞いて 表情が固まる俺ら。
どこまでも神様は意地悪だと
そう思った