■マ王■

□お買い物《ソフト裏》
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長いのとハーフのとパンツを2つ持って、ヴォルフラムを試着室に押し込んだ。
端っこにある少し広い試着室だ。
「ちょっと履いてみ」
手をぐいっと引っ張られて俺も入ってしまった。
「どうやるんだ」
「このフックに引っ掛けておいて、カゴに脱いだ服を入れて着替えるんだ。」
「わかった。」
ヴォルフラムが俺のジーパンを脱いで、チョコレート色のチノスキニーを履いた。
「お、裾上げいらないじゃん。さすがだな。似合ってるなー。んじゃこっちも履いてみて。」
ハーフパンツをハンガーから外して手渡す。履き替えた半ズボンのヴォルフラムがなんか新鮮だった。白いスネがなんか眩しくてちょっとドキドキしてしまった。あれ?今履き替えた時もっと露出した足を見ても平気だったのになんで?
半ズボンはある意味失敗かも、でも動きやすいから買ってやろう。
「んじゃ、また元の俺のジーパン履いて。会計してくる。」

ヴォルフラムにチョイスした服をレジで買い終えると今度は別のカゴを下げたヴォルフラムが俺を引っ張ってさっきの試着室に押し込んだ。
「今度はユーリの番だ。」
黒っぽい服ばっかりだ。
「この国は黒い服がいっぱいあるな。全部ユーリに着せてみたい。」
「あっちでは俺と村田の学ランしか 黒い服着てないもんな。」
「僕が選んでみたのだけどどうかな。」
白黒のボーダーのTシャツに黒のスキニーと濃紺のパーカーだった。こんなカジュアルな組み合わせもできるなんて、生まれ持った才能か。って感心しているとヴォルフラムが後ろから覆いかぶさって腕を回して俺のGパンのベルトを外してきた。ちょっと!下着まで指が引っかかってる。今日は紐じゃないけど
「こらこらヴォルフ!この国では俺は自分で着替えるの!」
眞魔国でも自分で着替えてるけどね。
パンツをを抑えていたら腹から胸にかけて撫で回してから解放した。
「ちぇ」
王子様が ちぇ っていうんじゃありません。
とにかくエロ王子から逃れながら試着できた。
「どう?」
「まあ、予想どうり似合っている。ユーリ、いくつか黒い服も買って向こうに持って行って着たらどうだ。地球の服って柔らかくて動きやすそうだ。」
「ヴォルフ!それグッドアイデアだ。学ランばっかりもって思ってたんだ。いくつか組み合わせて買おうかな。」
「よし、僕がまた選んでやろう。」
「うん」
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