■二人の幸せはみんなの幸せ■

□8月の物語〜Summer spent with the little devil Majesty
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Summer spent with the little devil Majesty
小さな魔王陛下と過ごした夏



夏の半ば、ユーリと猊下が地球から帰ってきているのはわかっていたが、
どうしても来年に向けて実家でしておきたいことがあって 迎えに行くことができなかった。
でも、それは予想はしていたこと。

「ヴォルフラム閣下、ビーレフェルト領のボールパーク候補地のピックアップができました。」
「来年の七月までに完了しそうなところは何処だ。」
「は、この城より南の方で、街からもある程度近いので、観客の足にも良いかと。」
「よし、そこに 劇場兼ボールパークを建設しよう。
予算は父上の遺産から僕が受け継いでいる分を回してもらって。」

天真爛漫それこそ太陽のような愛しい笑顔を思い浮かべて、 ビーレフェルトで思う存分野球を楽しんでもらおうと、
前から心の中で温めていた思いを先日のユーリの誕生日に実行しようと決めた。
地球で見たドーム式の屋根はそのうちアニシナに考えてもらうとして、設計や建材の手配を叔父上とある程度進めて

ひと段落したので、王都に戻った。
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