■大人の裏マ■

□サラサラ3羽根付き2
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はじめ!

掛け声とともに、この期末試験の最後の科目のテストが始まった。
一応 勉強しましたとも。ずるいかと思うけど
眞魔国にいって、勉強時間を稼いでみたりしてさ。
でも、ずるくても「勉強」のためならいいじゃん。

とっとと終わらせて、また あっちに行かなくちゃだし。

あっちに行くのに今回は遅刻出来ないんだから。

だって、俺が持ち込んだ 七夕祭りするんだからな。
今はどうやら暦があっちとこっちでほぼシンクロしているみたいだし。

ーーーーーーーーーーーーー

「七夕?」
「うん、俺もあんまりいきさつはしらないんだけどね、中国とかから来た神話らしくて、大恋愛のせいで仕事をしなくなった罰に遠距離に引き離された恋人が一年に一度しか逢えなくて、それが逢えるのを許されている日が7月7日なんだ。」
「それは、すごく辛いお話だな。でも、恋をすれば周りが見えなくなってしまうってのは今なら分かる気がする。」
「そう?」
「僕も今は時所構わずユーリと触れ合いた…」
「わあ、その話は置いておいてね、故事はそうなんだけど その行事で短冊にお星様つまり天帝に叶えてもらいたい願いことを書いて、笹というか竹っていう木の枝にぶら下げるんだ。」
「へえ。」

眞魔国のみんなだったらどんなお願い事を書くのかな?
一度 七夕祭り 企画してみようかな。


って感じで提案したら、ギュンターとコンラッドが食いついて来て アレヨアレヨと言う間にイベントが決定した。しかも半月ほどかかる行事になってしまった。まずは眞魔国を始めいろんな国の人々に短冊の募集をかけた。
それを 血盟城の中庭にたくさん持ち込んだ竹に似た木の枝に括ってもらう。遠方の人は 郵送オッケーで。

そうして、なんとか試験を終わらせて、眞魔国の7月7日、七夕の昼に眞王廟にスタツアできた。もちろん村田も一緒だ。
今日のスタツアには眞王も出迎えてくれた。
「ユーリ、七夕飾りをここにもつけたぞ。」
本当だ 泉の傍に2本の七夕飾りが。
「外になかなか出られない巫女さんとウルリーケの?」
「ああ。みんな愛国心に溢れていて素晴らしい願い事だ。」
「それに今日は一年に一度の外に出てもいい許される日にしたんだよね。」
大賢者 村田が提案したこともあったりする。
「だから今日は朝から静かなもんだ。」
「ウルリーケも?」
「だぶん今頃ギーゼラの護衛を付けてもらって下町で買い物した後呑んだくれる予定だろう。」
わあ、急性アル中にならないでねー。

「陛下、おかえりなさい準備できましたよ。」
「アニシナさん!」
「今夜を楽しみにしていてくださいね。」
「うん!。」



そうして、村田を眞王廟に置いて今日は一人で馬に乗って血盟城に戻った。
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