■大人の裏マ■
□TELEPATHY or SYMPATHY 2
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暑い… 1日で一番涼しい時間のはずなのに、木造の二階建ての二階の部屋は昼間の熱を明け方まで持っている。
ガチャリ。
「おはよう ゆーちゃん、もう起きたの?暑かったでしょう?眠れた?」
「うん、まあね。でもちょっと眠いかな?
シャワー浴びたらきっとスッキリ眼が覚めると思うんだ。」
「そうね、予備校までまだ時間あるわ。」
お袋に、予備校の夏期講習を申し込まれてしまっていた。
帰宅部員の夏休みなのに朝寝坊不可。時計を見ると六時。
後三時間後には出かけなくちゃいけない。
でも、全然眠れてない。
ここ数日の猛暑で、俺の部屋のエアコンがお釈迦になっているのだ。
電気屋も混んでいるのか修理に来てくれるのに二日かかるらしい。
…ここは 背に腹は変えられないのでズルをしようかな?
シャワーを出して一通り体を洗う、ついでに歯磨きも。
よし、さっぱりしたよね。んじゃ一度服を着て〜。
空っぽの湯舟にシッカリ栓をして そのまま無駄にシャワーを出していく。足首ぐらいまで水が溜まったところで、服のまま。