■大人の裏マ■

□秋の香り
4ページ/4ページ

翌朝
コンコン
陛下おはようございます。

ガチャリ
コンラートが魔王を起こしに来た。
「あ、コンラッド、おはよう。
ロードワークだな。」
「はい、それもありますが、先ほどメイドが 昨日のユーリの服にこれがと。」
そう言って小瓶を見せる
「あ、忘れてた。ヴォルフラムにもお土産作ってたんだ。」
それは昨日ユーリがグレタに渡したものと同じ小瓶だった。

魔王の寝室にあるライティングデスクに移動して引き出しから小さくカットされた
羊皮紙を取り出して、羽ペンでまだぎこちない筆跡の魔族語でメッセージを書く。

《こっちはヴォルフラムに》

そうして 朝が弱くてまだ眠っているヴォルフラムの枕元にメッセージと小瓶を置く。

しばらくヴォルフラムの寝顔を見てたら
「陛下 ジャージです。」
そっと声をかけて来た名付け親に向き直って受け取る。
「うん、サンキュ。すぐ着替えるから外で待ってて。」
「わかりました。」

急いで着替えて簡単に顔を洗う。
コンラッドが部屋にもういないのを確認して
ベッドの白い頬に唇を落とす。
「んじゃ、また後でな ヴォルフラム。」





FIN
ーーーーーーーーーーーーーー
◇あとがき◇
あら?ユーリがちょっと積極的になっちゃった。
でも受けなのよ。
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ