■大人の裏マ■

□羽根付き
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「コンラッド、さすがに俺も疲れたよ。」

その夜、またヴォルフラムの部屋でもう一晩寝ることにしたんだけど、シャワーは浴びたけど消耗していて、羽根が重たくなってきた。
羽根が重たくちゃ飛ぶなんて当分無理だな。はっきり言って邪魔だ。
「なあヴォルフラムちょっと羽根を一つずつ引っ張ってくれないか。」
俺は壁に両手をついて来る衝撃に備える。
「うん?こうか?」
「羽根を持ってない方の手を俺の背中において、もっと力任せに引きちぎって。」
「え、そんな。」
「いいから、俺が呻いていても怯まずやってくれ。」
「う、わかった。」
俺が背中で魔力を使いながら縫い付けていた羽根をヴォルフラムの力を借りてメリメリと今度は剥がしていく。
「ううっ いった 」
背中に新たな傷が広がるのを感じるが、それをヴォルフラムがすかさず魔力でフォローしてくれる。

そうやって 二つのコッヒーの羽根が剥がれて、やっと背中が軽くなった。

「あー、軽くなった。」

「もう痛くないのか?」
「うん、ヴォルフラムが今塞いでくれたんだろう?サンキュ。
これがコンラッドに引っ張ってもらってたのならダラダラ出血しているところだ。
ヴォルフラムでよかった」
そういうと、すっかり元気になったヴォルフラムが俺の背中にキスをする。

「本当にありがとうユーリ。僕のためにこんな傷を負って。」
「傷ってふさがるものなら大したことはない。ってヴォルフラム?」
今俺の背中にいたヴォルフラムが 徐ろにかがんで、床に落ちている二つの羽根を拾い上げた。
そのまま テラスに出て テラスのテーブルにそれを置いてから扉を閉めて戻ってきた。ついには小走りになって
「ユーリっ。」
わー飛んで抱きつくな。お前グレタじゃないから受け止められないじゃん。
そのままヴォルフラムのベッドに背中からダイブする。
おお、数日ぶりの仰向けって感動する間もなく、キスの嵐が来た。
「ユーリ、ユーリ。」
「ヴォルフラム。」
「ユーリに羽根がある間、愛することをお預けなんてあんまりだったよ。」
わ、そんなことのために外したんじゃねー。
俺は疲れているんだ!
「ユーリ、ユーリ、ユーリ、本当に愛しているよ。」
なんか涙ぐんでまで俺にキスをしてくる。それを見て俺も感極まってきて
なんかじんわりくるものがあった。
「うん、俺もヴォルフラムのことがスッゲー好きだよ。」
「ねえ、ユーリ。早く 僕のお嫁さんになって。」
「ちょっと、それは、お嫁さんは…。」
「僕のことが好きって言ってくれているんだ。結婚してくれるんだろう?」
「えっと、うん、でももう少し時間くれ。」
おれ、まだまだ半人前なんだから。
それに、お嫁さんって…。
ってぐるぐる考えているうちにいつの間にか身ぐるみを全部剥がれていた。
「ちょ、ヴォルフラム。う 、あ、ちょっと。」
うつ伏せにされて、今日はなんか背中をしつこく舐められる。
俺ね最近知ったんだけど、背中弱いのよ。
「う ヴォルフラムぅ」
「僕のために頑張ってくれた背中がすごく愛おしい。」
そう言って肩甲骨とかを撫でてくる
「ヴォルフラムの あ っ ためならなんでもするよ。」
「僕もユーリのためなら命など…」
「それはダ メ 。 俺の好きなヴォルフラムの命は絶対大切にして。」
「ユーリ。」
「あ っ ヴォルフラム ? いい? 命令だよ?」
「ユーリ 陛下 承りました。」
しおらしい返事を口にしながら後ろから手を回して俺の息子を掴んできた。
「ヴォ う あ 」
「ユーリ。」
後ろにヴォルフラムの興奮も感じて快感が高まっていく。
「う んん っ」
うつ伏せだから、枕で声を抑えていると、力任せに仰向けにされた。
病み上がりのくせに凄い力だ。
今度は息子にキスをしてきた。そのまま咥えられてしまう。
「ヴォルフラム、う ヤダもう
あん ああ。」
咥えられながらもっと恥ずかしいところにヴォルフラムの綺麗な指を突っ込まれてかき混ぜられている。
やっぱりやっぱり恥ずかしい。
でも俺の理性とは無関係なところから容赦なく快感を高められていく。
「ああ、ヴォルフラム、もう 離して。あん あ たのむ」
「やら。」

「!!!」
咥えられたまま拒否られた瞬間達してしまった。

はあはあと息をしていると、ヴォルフラムが膝立ちになって服を脱ぐ。
もうすっかり発疹が収まって綺麗な白い体に戻っている。
本当に綺麗。よかった。
ヴォルフラムの白い腹をみたらまたドクンと息子が脈を打つ。
その自覚に赤面しているとヴォルフラムが俺の両膝を担いでその間のさっき指を突っ込んでいた所に入ってくる。

「ユーリ」
「ヴォル フラム あ ああ 。」
途端に、さっきと違った快感が俺を襲う。
「あん ああ っ」
本当にこの声が嫌だ。
声を塞ぎたくてヴォルフラムの キスを求める。
「ユーリ、なんて可愛いんだ。」
「ヴォルフラム 俺、なんか 変だ。」
「ん? 変じゃないよ、凄くイイよ。」
「あ っそんな、何がイイんだよ。」
でも、ヴォルフラムが凄く男らしくて色っぽい。
「ぜ ん ぶ いい よ。」
耳元で色っぽく囁かれて一気に登りつめていく

そうして二人で同時に高みへと跳んだ。
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