■大人の裏マ■

□TELEPATHY or SYMPATHY
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いつものように眞王廟の泉に出ると晩飯食べてから来たのにこちらはまだ一番鶏が鳴いた後だった。
「ごめん村田。昼寝できるか? 時差ぼけしないようにしろよ。」
「渋谷こそ、今日体育結構ハードだったんだろ?」
「サッカーってさ野球と違ってずっと走るよね。」
ザアッと二人で立ち上がりながら雑談を続ける。
「そうか?自分の近くにボールがきたときだけ走ればいいんじゃん?」
「今日のポジションはそうじゃなかったんだよ。翌朝にスタツアしてくればよかった ネミー。」
「またまたー早くフィアンセに会いたかったくせに。」
「なっ そんなんじゃないよ!。」
って こそこそとツッコミ合いをしていたら

「ユーリ、いつまで猊下とくっついているんだ。婚約者の僕の前で!。」
「ヴォルフラムおはようって、朝なのに珍しく元気じゃん。」
低血圧の(元)王子様なのに、朝一のスタツアに来てくれるなんて。
「ソ、ソロソロきてくれなくては困ると兄上に言われていたからな。
すぐに連れて帰れるように 言詞巫女に頼んで泊って待っていたんだ。」
「昼に1時間だけ昼寝さして。」
「兄上との交渉次第だな。」
て早く着替えてヴォルフラムの馬に乗せてもらった。ヴォルフラムだけのお迎えで今回はアオは来てなかったので、
白馬に一緒に乗せてもらって 眞王廟の門を出て20mほど過ぎた時だった

『渋谷 忘れ物ー。グレタちゃんにお土産持ってきたんでしょう!』
おでこあたりに聞こえるんだよね。

「あ!」
「どうしたユーリ。」

『すぐ戻ってもらうよ』

「ごめんヴォルフラム、戻ってくれない?わすれものした。」
「あー早速へなちょこだなわかった。」
「へなちょこ言うな!」

門に戻ってきたところで、女兵士さんが荷物を持って待っていていくれた。
「ありがとう 村田に助かったって言っといて。」
「かしこまりました 陛下。」

すぐに踵を返してもらってまた血盟城に向かう。
「ユーリ、なんで忘れ物に気がついた?思い出したって感じでもないし。」
「ああ、さっき村田から連絡が来て。」
「?白鳩便の報せも 骨飛族の骨もなくて?」
「ああ、そんなのなくても これぐらいの距離なら村田となら話せるよ。」
「なんだって! 僕もユーリと離れてても話し したい。」
猊下とだけなんてずるいぞ。 わー心の声が顔に出てます。
「疲れるとやりにくいから、もし昼寝ができたら政務の後に試してみようか。」
「ああ!じゃあ ユーリの昼寝を兄上からもぎ取ってきてやる。」
『あーそういうとこ気にいってるぜ』
ヴォルフラムに向かって弱くテレパシーを飛ばしてみた。
でもわからなかったみたいだ。
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