■大人の裏マ■

□TELEPATHY or SYMPATHY 2
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…これは思ったより可愛い寝顔だな。ヴォルフラムが添い寝したがるわけだ…

眞王のつぶやきが聞こえたけれど、俺の脳はもう処理ができないぐらいレム睡眠に入っていた。
しばらくすると、頭を撫でる感触がする。結構気持ちいが良い。
ってウトウトと思っていたら今度は口を塞がれた。
「んっ」

こ、これは
…キスをされている?

俺ってなんでいつもこうなんだ。
自己嫌悪に陥りながらさらに考える。
って確か託宣の間で寝ているはず。まさか眞王?
うっすらと目を開けることができた。
ヴォルフラム?いや、やっぱり眞王だ。

クッションを抱いて寝ていたのに
いつの間にかクッションと眞王が入れ替わっている。

そういえば眞王と接触するのはひょっとして初めてかもしれない。
このひと、実態があるのか?

「ユーリ、何も考えずに素直になれ。」
って言いながらキスを再開する。

「んっ う」
いや、素直になれって言ったって、俺、本当はこういうことは…
でも口の中まで攻められたら声が出せない。

『ヴォルフラム ごめん。俺 いつも隙があって。』


『そうだ ユーリ。もっと恋人を呼んでご覧。』
そんな、だって この間ヴォルフラムと テレパシーの練習したけどうまくいかなかったんだよ。

眞王のキスが続く。
でもまだ体はレム睡眠中なのか動かせない。抵抗できなくて。

『ヴォルフラム 俺 ここに居るんだ。』
助けを呼ぶしかない?

やっぱり、実態じゃないのかな?ヴォルフラムのキスとなんか違う。
…眞王からのキスが続く。角度を変えて、緩急をつけて。
息がし辛い。
…やっぱり
『ヴォルフラム』
ちょっと似てるけれど、俺やっぱり あいつじゃないと。
『ヴォルフラム』

『ユーリ』


『ユーリ』
聞こえる。これは、ヴォルフラムからのテレパシーだ。

『ヴォルフラム。ここだよ。』

『ユーリ、すぐに行く。』
うわ、ヴォルフラム すげー テレパシーマスターしたんだ
さすが眞王の子孫。

『ヴォルフラム』
『大丈夫だから、もう少し待ってて』

「こら、ヴォルフラムばっかり呼ぶな。いまお前に接吻しているのは俺だぞ。」
そんなこと言ったってね眞王…
ヴォルフラムに悪くて なんか泣けてくる。
「泣くな…ユーリ。」
「眞王、なんでこんなこと。」
「すまないユーリ。その、寝顔があまりにも可愛くてつい。」
「可愛いって、しかも つい って。 うっ んっ」
眞王 謝ってくれているのにまたキスしてきちゃ意味ないじゃん。

「熱くなってきた。」
そう言いながら、眞王は俺を見つめながら 俺の瞼にもキスをしてきた。
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