SHORT STORY

□GOLD(Episode:SABO)
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「グランテゾーロ?」
「あぁ。そこに潜入し、情報を集める」

コアラとサボが今回の任務について確認している所へコーヒーを持っていく。

『グランテゾーロっていったらカジノ王ギルド・テゾーロのところでしょ?大丈夫なの??』
「心配ないさ。…他人事みたいに言ってるけどお前も行くんだぞ?一緒に」
『…へ?』
「ちょっと〜サボくん!柚ちゃんに言ってなかったの??ダメじゃない!!」
「俺は言ったぞ!!確実に言った」
『え!?き、聞いてなかった…ごめんね?サボくん……』

ぼーっとしてたのかな…ごめんねと言いながらサボの方へ近づき腰をかがめ目線を合わせる。
そんな行動に気を良くしたのか私の頭を撫でながら

「俺も言うタイミングが悪かったみたいだな。俺こそ悪かった」
『そんなっ!!聞いてなかった私が悪いんだよ』

逆に謝られて申し訳なくてサボの手を握りながら必死に自分が悪かったと謝る。そんな2人を見ていたコアラが

「2人とも私の前でイチャつかないでくれる〜?もう!!柚ちゃんも行く!!いいね?」
『う、うん…でも私も行っていいの?2人みたいに強くないし……足でまといになる』
「そんなことないさ。お前がずっと鍛練してるの知ってるぞ?」
「そうそう。それに何かあったら私が守ってあげるから心配しないで」

その言葉を聞いた瞬間勢いよくコアラに抱きつく

『ありがとう!!コアラ大好きっっっ』
「私も!!柚大好き〜〜」

お互いきつく抱きしめ合う
つまらなさそうに見ている男が一人。

「あれ?サボくん…もしかして拗ねてるの?」

にやけているのが分かるような声で言う。

「…そんなんじゃねぇよ」
『……そうなの??』
「違ェよ」
『サボくん、おいで?』

両手を広げる。

そんなのじゃないと言いながらもしっかりと抱きついてくるサボを愛おしく思いながら抱きしめ返す。


これから起こることも知らずに───
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