消えないで
□きゃんでぃーぴんく
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「マナミは海軍だったんでしょう?それなのに何で海賊になったの?キャプテンが海賊だったから?」
『んーそうねぇ。ローが海賊だったからってのもあるけど、元々海軍になりたくてなったわけじゃないから…目的を達成するための手段だったのよ。でも、方法が思いつかなくて…そのままの状態でここまできちゃったの。だから、海軍じゃなくていいのよ。方法さえ思い付けば海賊だっていいでしょ?』
「そっか〜。その目的ってなんなの?」
『……それはちょっと言えないわね』
「えぇ!何だよーまあ方法思い付いたら言ってくれよな!協力できることはするからよ」
「そうだぞ。俺たちはもう仲間だからな」
しっかり話もできないのに仲間だからというだけで協力してくれると言う彼らに…仲間と言ってくれたことに…嬉しくて涙が出そうになってしまった。
それを誤魔化す様に
『ありがとう。珈琲を入れてくるわね。ローもおかわりいる?』
「あぁ」
そそくさと立ちコーヒーを入れに行く。
「船長はマナミの目的って知ってるんですか?」
「いや…時期が来たら話すとしか言われてねェ」
「キャプテンにまで言えないことなのかなぁ」
「時期が来たら話すって言ってんだそれまで待ってろ」
そんな会話がなされているとも知らずに